(書評) 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき
(著者) 伊藤祐靖
(出版) 新潮社
おすすめです。現在55歳前後の筆者をぜひ政府中枢に迎えるべき。
「犠牲者を何人だそうと国家の理念を実現すべき」という言葉がでてくるが、youtubeの筆者会見でも同じ言葉がでてくる。この当たり前の言葉に感動してしまう日本はどんな国でしょう。
「平時は法が支配し、危機時は現実が支配する」。
この言葉も本の中ででてくるが、日本人が受け入れたくない言葉だろう。
1) 上記のような「日本人がわかっていながらも、議論を避ける」理念がひしひしと感じられる。
2) アメリカの絡み方も「思わせぶりな点」があるが、十分ありえる設定。(詳細は本書で確認願う!)
アメリカは「中国を尖閣諸島に向かわすことができないか?」と国務長官が提案する国(1974年1月 by Kissinger)。これはアメリカの公式議事録に残ってます。
youtubeで「拉致問題アワー #467」という筆者インタビュをご覧いただければ、「買うしかない」という結論になること必至。以下のメッセージが熱いです。
「友達や自分の娘が家に帰る途中に拉致されたら、その時に「(彼女らを救出するのに)法律がどうだ」という話をするのか?。何のために我々は同じ色のパスポートを持っているんだ。そこでコストパフォーマンスの話をしているんなら、身内とはいえない」