のんびりキャリア

転職、英語、MBA留学、政治、時事ネタ、文化、紳士靴についての思い(つき)

会社で「事実隠蔽」を指示されたら?

推進案件につき、それまでの社内ストーリーを覆すような事実が社外より判明。

「これは社内で明らかにして、最悪は本件を諦めることもある」と同じ部内の人間(チームの一員で自分よりシニア)に相談したところ以下の発言あり。

 

「社内資料はそのままにしておけばいいよ」

 

こういうときに人間の本性が分かると実感した瞬間でした。

 

サラリーマン生活をしているとこういうシーンは実はよくあります。

 

「いまさら自分が幹部に報告できないよ」と事実から目をそらしたくなる場面。

 

英語でいうところの以下。

 

Who are you when s**t goes sideways?

「状況が悪い方向(うんこ)に展開してしまったとき、あなたは誰か?」

無駄な仕事はない。新卒採用の経験が役に立つ!

新卒で入社したメーカに19年間在籍しましたが、入社3年目ぐらいから19年目まで新卒採用活動をしました。始めた当初は「ただの面接官」でしたが、最後の2年は「出身大学の採用責任者(人事への最終面談に進める学生を厳選する係)」でした。

 

 

これがいまのM&Aの仕事に応用できてます。

買収ターゲット会社の社長や営業責任者と面談する際に、「この人の立場ならこういったことに困ってないかな」とか「うん、回答が曖昧だな。もう少し突っ込んでみるか」などと次の一手を考える際に、新卒採用の経験が役立つと実感。

 

「点と点がつながる」というあのSteve JobさんのStanford卒業式のエピソードを思い出しました。

 

「金のにおいがするか」はどんな部署でも必要

と、なんかの本で読みましたが、その本は失念。自己啓発系の書籍でした。

 

その通り!と思いました。

 

私はいまの事業企画の仕事で、法務、財務、知財、技術のひとたちとチームを組む仕事をしてます。部門や役職にかかわらず「金のにおいがする人」はわかります。

 

「こういう仕掛けでこういう商売につなげよう」という前向きな提案ができるか?は管理系の仕事でも重要。

 

これは「nature(生まれつき)or nurture(訓練で習得)」のどちらか。両方でしょう。

 

就職活動おちまくりの思い出

「100%金が目当て」で以下の会社を受けまくって、結果「全部落ち」。

当初は「メンタル一歩手前」で疲弊しまくってましたが、今、落ち着いて整理して振り返ってみると「たいしたことないじゃん」です:)

 

日本興業銀行

住友銀行

富士銀行

第一勧銀

三和銀行

東京海上

安田火災

住友海上

メリルリンチ証券

ソロモンブラザース証券

 

「今は昔」の世界で、すべての会社の名前が変わっている、もしくは「つぶれたか」のどちらかです!

 

教訓:

1) 受ける会社は「すべて第1志望」。この嘘がまったく言えなかったです。

2) Don't chase the money!

3) 無駄な経験はない!(この経験が後々の仕事やMBA出願でおおいに役に立ちました)

ヒトが嫌がる仕事をしているか?

私自身の転職経験より、キャリア採用(対象は40歳前後!)でほしい人材は「ヒトの嫌がる仕事ができる人材」と確信。

 

「即戦力」や「プロ人財」というなんとなくそれっぽい言葉で語られることの多い「キャリア採用でほしがられる人財」だが、これが一番わかりやすいと思う。

 

では「具体的にどんな仕事か」というのを、「転職1年後ぐらいに自分が感じた、でも”上司は明確に指示しない”自分の役割」という観点より下記。

 

1) 役員が外国人もしくは「会社の伝統的なカラーとは相いれないキャラ」なので、この役員への説明や交渉の前面に立ってほしい。

2) 他部署との政治問題が頻発するので、なんとか「穏便に」収めてほしい。

3) 事業は「国際化」しているが、人材が国際化せず。例えば、海外部署との会議でも日本人はだれも発言せず、会議が終わってから愚痴大会。これをうまく「つないでほしい」。

 

上記の仕事はどれも「海外出張や経営会議でのプレゼン等々とは違い、派手さはない」のですが、それ以上に骨が折れる仕事。そして、派手な仕事よりもさらに重要な仕事。

 

たとえば上記1)。このような仕事を「これは自分の仕事ではありません。あの役員への説明は、私の上司であるあなたの仕事です!」と言い切ってしまうのであれば、キャリア社員としては厳しいと思います。

 

上記の仕事は、面談のときにも「期待する役割」として説明されないし、入社後もなかなか「これをよろしく!」とお願いしずらいものです。採用する側としても「なんとなく恥ずかしい」です。

ですが、面談する方としては間違いなく、「上記のような仕事ができるキャラかな」という目で見てます。

転職後の1年間でその会社のイメージ把握できる。

私の2回の転職経験では上記の通り。

 

その会社の良いところも悪いところも含めた「社風」がわかるのは約1年。

 

最初の半年は「必死に作業をこなして、仕事と組織を覚える」過程だが、それが落ち着き「会社の社風、カルチャー、キャリアパス」が肌感覚としてわかるのがそれぐらい。

 

最初の転職では1年たった段階で、「この部署にはもう長くは留まれないし、留まりたいとも思わない。っていうか、この”会社”に留まるべきか」と考え始めました。

今の会社では1年半たちましたが、入社当初の興奮が落ち着き、「カルチャーは合っているな。定年まで仕事してもOK」と感じてます。

とはいえ「この会社が永続するか」なんで誰も保証はできないので「技も、実績も、そしてその結果としての履歴書も、常に磨く努力」は怠ってはいけません!

海外MBAを取得する価値はあるのか?

私は「価値あり」と考えます。

 

取得にえいやで「2600万円必要=(学費800万円 + 生活費500万円) x 2年」と考えたら不安になりますね。

 

仮に「入学前の給与が900万円」とします。

「投資回収」という意味では、以下により「ざっと10年で回収」。

 

(学費2600 +逸失給与1800) ÷ (新給与1360 - 入学前の給与 900) = 9.6年 

 

10年が長いか短いかの「勘定面」に加え、以下の「感情面」も考える必要があります。

i) キャリアの選択肢が増える。

ii) 社外そして海外の賢い人間との切磋琢磨の経験。

iii) 忙殺される日々から解放され「自分の人生」について考える時間を得る。

 

(*) 私が卒業した学校の2019年卒業生データ:

(a) 卒業後の新給与の平均:約13万 US$ = 約1360万円 (羨ましい....)

(b) 平均Signing Bonus: 約3万 US$ = 約315万円

(c) 合計: 1675万円

(d) 約40%がコンサルもしくは金融業界 →これが高給にしているのでしょう。