「残業はなるべくゼロにするように」という上司の依頼の真意は?
私が新卒入社したのは90年代で、会社は「ホワイト」でしたが、それでも「残業代は一部しか払わない」が不文律。
「日本社会の空気が読めない」私はこれに関して「苦い思い出」あり。
入社して1年ぐらいでした。
上司から「全社対策で、残業はなるべくゼロにするように」といわれました。といっても新人ゆえ雑務が多く、そうもいかず。サービス残業をしても、30時間の残業を申告。
そうしたら、上司が自分を個室に呼び、「なるべくゼロにしろといっただろ。会社の指示に従えないなら辞めろ」と言われました。
私はその場で「会社の指示? ”なるべく”といいましたよね。ゼロにしろ、ということならそう言ってください。それならゼロにしますよ」と回答。
しかし、「きわめて日本的」なcommunicationです。
1) 「なるべくゼロ」だけで、社員が空気を読むことを期待。
2) 先輩で上司も「これはゼロにしろ!ということだぞ」と教えてくれない。
3) かといって「残業ゼロだ! 定時に帰れ!」ということもしない。(最近はそういう会社が増えたようですが)
4) 誰一人として「この管理業務はゼロにする」とか「全面自動化する!」といった改革を考えない。「なるべく残業ゼロ!」という号令のみ。
いまとなっては懐かしい思い出。
中国人社員などが増えている中で、「今もこの通知しているのかな」と興味あります:)