映画とMBA留学ネタ St Elmo's Fire
1986年に制作されたSt Elmo's Fireという映画が大好きです。
これはWashington DCにあるGeorgetown大学生の「卒業後」を描く物語。
DCの大人っぽい雰囲気とDavid Fosterの爽やかな音楽のコントラストが最高。
私のMBA時代の唯一の自慢は、このSt Elmo's Fireの舞台となった飲み屋で「接待してもらったこと」ことです!!
場所はGeorgetown大学の裏のThe Tombsという飲み屋。
私がGeorgetown大学MBAの面談を受けた際に、「私はSt Elmo's Fireの大ファン。中学の頃から”アメリカの大学にいくならGeorgetown”と決めていた。ここで国際派ビジネスマンになることが夢!!」と大演説。
Admissionの偉いおばさんが「よし、待て」と在校生に電話。
在校生のお兄ちゃんに「こいつをThe Tombsに連れて行って食事して」という展開。
MBA受験で「Business Schoolに接待してもらった」ことと「場所はSt Elmost Fireの舞台」は「唯一の自慢」です。
しかし、私は転職面談でもMBA面談でも、「IQでなく愛嬌で勝負」の人生。
Go Georgetown!!!
If it takes a village to raise a child, it takes a village to abuse one.
Spotlight (スポットライト 世紀のスクープ)という映画での弁護士のコメント。
前半部分はよく言われる格言ですが、後半の部分は「神父による子供への虐待は組織的だ」ということを表現。
「子育てはcommunityの義務だ」は昭和の文化ですかね。
英語ネタ "It's tricky"
Spotlight (スポットライト 世紀のスクープ)という映画での、弁護士のコメント。
これは新聞記者が過去の「カトリック枢機卿による証拠隠蔽」について弁護士に質問した際の弁護士のコメント。要は「時効が3年で短いので事件解決までの時間が少ない。被害者は名乗り出たくない」という「事件の厄介さ」を表現するためのコメント。
”ああ、そこが罠なんだ”という字幕。。。うーん、いまいち「雰囲気」がでていない。
私なら以下の字幕とします。
1) 面倒なことが多いんだ。
2) これが簡単じゃないんだ。
3) そこがポイントなんだ。
「そこが罠なんだ」というと、誰かが「罠を仕掛けた」ニュアンスになりますが、この場合は適切でないですね。
英語ネタ "Get the f**k outta here!"
コロナ休みの中で映画「マネーショート」を見ました。最高でした。
これはリーマンのきっかけとなった金融機関の暴挙を描いた映画。
その中で「この字幕はセンスいまいち」と思ったシーンあり。
「金融機関はこんな悪意に満ちた金融商品を作っている」というプレゼンに対して、主人公を含む金融チームが、「信じられない」という顔をして「Get the f**k outta here!」と発言。
この字幕が「ここからでてけ!」と”直訳的”。
この字幕を読んで「発言者の意図」がわかるでしょうか? 分からないと思います。「けんか腰で”部屋からでてけ”といっているのかな。プレゼンタと発言者はけんかしているのかな?」と思わないでしょうか。
発言の意図は「ありえないだろ!」ということです。
よって私なら以下のいずれかの字幕とします。
1) ありえねえだろ!
2) マジかよ?
3)冗談だろ?
これはアメリカ人とのcasualな議論になった際によくでてくる言葉。
よって、この字幕をみたときに「この訳者は、発言者の意図がわかってないのでは? あまり”リアルな”場数を踏んでいないのでは?」と不安になりました。
”リアルな”というのは、この発言はTOEICや英検の勉強では「100%絶対にでてこない発言」であるからです。似たような映画やアメリカ人との「casualな激論」に従事しない限りは「真意を理解した、気の利いた訳」はできないでしょう。