のんびりキャリア

転職、英語、MBA留学、政治、時事ネタ、文化、紳士靴についての思い(つき)

(映画評) もうひとりの息子

ユダヤ系の日本語雑誌の「ミルトス」で推薦されていた映画。

ひさびさたの大ヒットでした。

 

ユダヤ系の映画は「ナチス残党」か「人種差別」をテーマにする映画が多い中、

これは「イスラエルにおけるパレスチナとの関係」とヘビーなテーマ。

 

Munich(オリンピックでのパレスチナテロリストによるイスラエル選手の殺戮)も強烈なテーマでしたが、この映画の衝撃度は「フィクションとはいえ圧巻」。

映画とMBA留学ネタ St Elmo's Fire

1986年に制作されたSt Elmo's Fireという映画が大好きです。

 

これはWashington DCにあるGeorgetown大学生の「卒業後」を描く物語。

DCの大人っぽい雰囲気とDavid Fosterの爽やかな音楽のコントラストが最高。

 

私のMBA時代の唯一の自慢は、このSt Elmo's Fireの舞台となった飲み屋で「接待してもらったこと」ことです!!

 

場所はGeorgetown大学の裏のThe Tombsという飲み屋

 

私がGeorgetown大学MBAの面談を受けた際に、「私はSt Elmo's Fireの大ファン。中学の頃から”アメリカの大学にいくならGeorgetown”と決めていた。ここで国際派ビジネスマンになることが夢!!」と大演説。

 

Admissionの偉いおばさんが「よし、待て」と在校生に電話。

在校生のお兄ちゃんに「こいつをThe Tombsに連れて行って食事して」という展開。

 

MBA受験で「Business Schoolに接待してもらった」ことと「場所はSt Elmost Fireの舞台」は「唯一の自慢」です。

 

しかし、私は転職面談でもMBA面談でも、「IQでなく愛嬌で勝負」の人生。

 

Go Georgetown!!!

英語ネタ I was wonding if I can have a word with you?

またしてもSpotlightという映画で、掲題のお願いごとを「一筆書いてもらっていいですか?」という字幕で表現していた。 これは間違いでしょう。っていうか、そもそも日本語でもこういった発言しますかね。。。。

 

「少しだけ相談させてもらっていいですか?」というお願いごとです。

 

字幕を専門家が準備しているのか、それとも機械翻訳なのか。 機械翻訳であれば「やってしまいそうな誤訳だな」と思いますが、英語に通暁しているはずの翻訳の専門家による仕事であれば「You need to do better!」といいたいです!

 

If it takes a village to raise a child, it takes a village to abuse one.

Spotlight (スポットライト 世紀のスクープ)という映画での弁護士のコメント。

前半部分はよく言われる格言ですが、後半の部分は「神父による子供への虐待は組織的だ」ということを表現。

「子育てはcommunityの義務だ」は昭和の文化ですかね。

英語ネタ "It's tricky"

Spotlight (スポットライト 世紀のスクープ)という映画での、弁護士のコメント。

これは新聞記者が過去の「カトリック枢機卿による証拠隠蔽」について弁護士に質問した際の弁護士のコメント。要は「時効が3年で短いので事件解決までの時間が少ない。被害者は名乗り出たくない」という「事件の厄介さ」を表現するためのコメント。

”ああ、そこが罠なんだ”という字幕。。。うーん、いまいち「雰囲気」がでていない。

 

私なら以下の字幕とします。

1) 面倒なことが多いんだ。

2) これが簡単じゃないんだ。

3) そこがポイントなんだ。

 

「そこが罠なんだ」というと、誰かが「罠を仕掛けた」ニュアンスになりますが、この場合は適切でないですね。

 

英語ネタ "Get the f**k outta here!"

コロナ休みの中で映画「マネーショート」を見ました。最高でした。

これはリーマンのきっかけとなった金融機関の暴挙を描いた映画。

その中で「この字幕はセンスいまいち」と思ったシーンあり。

 

「金融機関はこんな悪意に満ちた金融商品を作っている」というプレゼンに対して、主人公を含む金融チームが、「信じられない」という顔をして「Get the f**k outta here!」と発言。

 

この字幕が「ここからでてけ!」と”直訳的”。

 

この字幕を読んで「発言者の意図」がわかるでしょうか? 分からないと思います。「けんか腰で”部屋からでてけ”といっているのかな。プレゼンタと発言者はけんかしているのかな?」と思わないでしょうか。

 

発言の意図は「ありえないだろ!」ということです。

よって私なら以下のいずれかの字幕とします。

1) ありえねえだろ!

2) マジかよ?

3)冗談だろ?

 

これはアメリカ人とのcasualな議論になった際によくでてくる言葉。

よって、この字幕をみたときに「この訳者は、発言者の意図がわかってないのでは? あまり”リアルな”場数を踏んでいないのでは?」と不安になりました。

 

”リアルな”というのは、この発言はTOEICや英検の勉強では「100%絶対にでてこない発言」であるからです。似たような映画やアメリカ人との「casualな激論」に従事しない限りは「真意を理解した、気の利いた訳」はできないでしょう。